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イタリア商人から学ぶ「黄金の法則」①

おはようございます。

久しぶりにリプトンの白の贅沢ミルクティーを飲んだら、再びハマりました。
#早くあったかいのでないかな

さて、今日はほとんど知られていない、
とあるイタリア人が学んだお話を3部に分けてお伝えします。

〇コトルリさんって?

ベネデット・コトルリ――
ほとんど知られていないイタリア商人の名前す。
知っている人は、凄いと思います。
私も知りませんでした。
この人は、14世紀半ばにペスト(黒死病)がヨーロッパで猛威をふるっている中、ルネサンス、大航海時代へと続くイタリア・地中海世界時代で、彼こそ外交官、財務総監、造幣局長まで務めた「ビジネスパーソンの父」とも呼ぶべき人物なんですね。

現代の私たちにはイメージしにくいと思うのですが、
中世のキリスト教社会では、聖職者・封建領主・軍人の地位と比べて商人の地位は圧倒的に低かったんです。
「商人は、貧乏な人たちが行う仕事」
と思われていたんです。
#時代背景だね~

しかしコトルリさんは、商売こそが人間の生活にとって有益で必要不可欠なものと言います。
人類の発展を支える唯一の手段でもあるとも、主張しています。
同時に、商人にはリベラルアーツを学べと呼びかけているくらい。
まさしく、商売のプロなんです。

そんなコトルリさんが書いた『商売術の書』という、本があります。
これは、複式簿記について世界で最初に記述した画期的な書物として近年脚光を浴びるようになったんですね~。
複式簿記とは、簡単に言うと経理のことです。
コトルリさんは会計やビジネススキルについての記述にだけではありません。
「商売(ビジネス)とは何か?」「商人とはいかにあるべきか?」「儲けるとはどういうことか?」「どんな心をもつべきか?」などビジネスにおいて必要なことも書き留めているんです。

そんなコトルリさんの教えを盗んじゃいましょう。

〇心構え

「正しい足で出発するために、可能なことは、すべて行え」

商売は世界を真に動かしているものであり、さまざまな技のなかで最も高貴なものである。
とコトルリさんは言っています。

まず取引や商売を始めようと望む者は、適切な場所を選びましょう。
とりわけ法律がどの国にもありますから、行政機関が迅速で実行力してくれるところがいいです。
また「大きな湖では、大きな魚をつかみうる」という格言もあります。
商売に従事している者が多く、利益を得ているような場所に住みたいものですよね。

〇知力と行動力

「自分自身だけを信頼せよ。常に大胆かつ賢明であるように努めよ。先を見通すことを学べ。そして運命に忠実であれ」

ローマの詩人ウェルギリウスは、「運命は大胆な者を助け、臆病なものを退ける」と言います。

自分自身への信頼とは、まさにこの大胆さのことであり、実行力のことをここでは指します。
臆病な商人が、裕福になるはずはありませんよね。

どんな人にも、必ずチャンスは訪れます。
このチャンスを手にするとき、大抵は「トレードオフ」がつきもの。
そのチャンスを掴むには、何かを失わなければいけない。
そんな場面があるものです。

これは、商人にも同じことが言えますよね。

一方で、商人に最もふさわしく、必要な美徳は「思慮深さ」です。
何かが起こったときにやるべきことを明確にし、それに備えておくことが大切です。
そのためには、商人には先見の明がなければならない。
どこに欺瞞と虚偽が隠れているかを吟味して、見せかけの善さと有益さに騙されないようにすべきなんですね。

〇範囲

「あなたの技芸に専心せよ。すべてを為そうと欲すべからず。他の者たちにも儲けさせよ」

古代ローマの哲学者セネカは、こう言います。
「多くのものを味見しようとするのは、まさに胃の悪徳である」。

重要なのは、知性と取引をただ1つの活動に集中させること。
すべてを欲する者は、すべてを失ってしまうから。

各々の商人を喜ばせ、利益をあげさせるといいんですね。
一般的に、焦って富を得ようとするのはきわめて危険ですし、結局なにも得られない。
もしあなたが富裕になりたいのならば、長く生き続けて、一度に少しだけ儲けるのがいいですよ。

〇品質

「常に質を追求せよ。名前とブランドがすべてである。欠陥品や模造品を売るなかれ」

商人は自らの技芸において、評判を保持するべきと言います。
その評判にすべての注意を傾けて、配慮すべきなんですね。

たとえば宝石商であれば、絶対に模造品をお客さんに売ってはいけないですよね。
弊社で言えば、部品が欠陥していたりネジがゆるいまま納品してしまったりなど、そんなことしようもんなら品質は間違いなく下がります。
誠実かつ冷静に、適正な価格で取引すべきとコトルリさんはいいます。
もし毛織物商であれば、少しずつ自分で布地の生産を行い、羊毛の商品化の全工程を管理しなければならない。
その結果として、布地は上質なものとなりますよね。

続きは、また明日!
ここまで読んでいただき、ありがとうございます☺

おしまい。


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