自律する子の育て方③
おはようございます。るーさんです。
朝から飲むトマトジュースが、とっても美味しいです。
#胃がスッキリする
【要約】
メタ認知能力を高めるために必要なのが内省。
自分を俯瞰的に見る訓練を繰り返す。その際は、いたずらに「反省しない」ことがなにより大切。
◯メタ認知能力
メタ認知は客観視ではなく俯瞰視
子どもたちが自らを成長させ、幸せな状態をつくり出せるような脳を育てること。
それが教育の本質的な、ゴールです。
心理的安全性は、その実現に欠かせない「状態」であり、メタ認知能力はそのために必要な「スキル」と言えます。
メタ認知とは、「自己を俯瞰的に捉え、自己について学ぶ機能」と言う意味。
自分自身を対象化し、他人を見るように自分を見る。
その点では客観視と同義だが、ひとつの定点からではなく、複数の定点から見なければ学びは得られない。
あくまで「客観視」ではなく「俯瞰視」なんですね〜。
たとえば日記や日報を考えてみよう。
自分を客観的に振り返るにはよい素材だが、ただ書くだけだと学びは得にくい。
内容を横断的に見ることで、はじめて「自分はこんなトピックについてよく書くな」「こんな状況のときはこんなことを感じやすいんだな」というパターンが見えてくる。
メタ認知能力を高める内省
メタ認知能力を高めるためには、自分と向き合うこと、すなわち内省が必要です。
内省の機会を持つほど、外部情報を処理するときに内部情報(自分に関する情報)も同時に発火するような回路が脳に生まれる。すると不満があったり物事がうまくいかなかったりしても、他人や社会のせいにせず、「自分にもやれることがあるかもしれない」という発想ができるようになれます。
これが当事者意識ですね。
今の若い世代は、これが薄いと言われています。
「当事者意識」ってなんだ?
って思う人は、このことです。
自己に向き合うことは脳への負担も大きく、簡単ではない。
なんでって、できるなら楽をしたいと思うのが人間の性。
つまり、わざわざ心をすり減らしてマイナスをポジティブに変える作業を行うのは、なかなかエネルギーを使うことになるんですね。
最近だとデジタルデバイスが、さながら「意識の吸引機」のように私たちの時間をコマ切れに奪うため、意識してやらなければ難しい。
メタ認知には、それができる人にしか教えられないという難点もある。
麹町中学校の先生たちも、メタ認知能力が身についていた人ばかりではなかった。
けど昨日お伝えした「3つの言葉がけ」などの仕組みをつくり、実践を繰り返していくなかで先生たちも変わり、子どもたちのコーチのような存在になっていったんですね。
◯メタ認知能力を高めるポイント
大切なのは「反省」しないこと
メタ認知能力を高めるには、自分を俯瞰的に見る訓練が有効です。
ただし気をつけるポイントがあります。
それは「反省しない」ことだ。
たとえば三日坊主になる自分を「恥ずかしい」と思う人は、少なくないですよね。
そもそも脳には苦痛を避けようとする特性があり、三日坊主になるのは理に適っています。
「がんばれない自分はダメだ」と自分を責める必要は一切ありません。
新しいことをやろうとしても脳が本能的に拒絶するならば、三日坊主を克服するにはどうすればいいのか。
一流アスリートたちは精神論ではなく、ルーティーンや仕組みを活用することで、脳を新しい刺激に慣れさせている。
自分に関する客観的情報は、自己否定ではなく成長の糧として使っていこう。
その意識の変革ができるかどうかが、メタ認知能力を高めるカギを握るんですね。
結果よりプロセスに意識を向けさせる
麹町中学校では、子どもたちが自分と向き合う機会を増やせるように、定期テストと宿題を廃止した。
定期テストの代わりに、単元テストと任意の再テスト制を導入すると、子どもたちの思考の矛先は「他の生徒より良い点を取ること」から「1回目のテストを受けた自分に勝つこと」に変わる。
わからない部分は自主的に調べたり人に聞いたりして、「困ったときは人に聞けばいい」ことを学ぶ。
さらに、この科目は誰に聞けばうまく教えてもらえるかを自分で考えるなど、先生が口を出さなくても勝手に学び合うようになっていく。
結果ではなくプロセスに子どもたちの意識を向けさせ、そのプロセスを褒めれば、自然と子どもたちは自分と向き合うようになる。「子どもは命令しないと何もできない」ということは、ないんですね〜。
これは、仕事でも応用できます。
ぜひ試してみてくださいね。
ここまで読んでいただき、ありがとうございます😊
おしまい。
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