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自律する子の育て方②

おはようございます。るーさんです。
久しぶりに新幹線に乗ると、ワクワクする反面すぐにやってくる睡魔と戦いながら仕事をするのに必死です。
#乗り物のると
#大抵は眠くなくる

さて、今日は昨日の続き。

【要約】

否定されない環境を用意することで、子ども自身がストレス反応との付き合い方を見つけ、自力で心理的安全状態をつくれるように導いてあげる。

◯心理的安全性

過剰なストレスは不適切行動を引き起こす

「心理的安全性」とは、文字通り「心理的に安全な状態」を意味します。
その反対は「心理的危険」。
脳はある程度のストレスを、受け入れられるようになっています。
しかし、ストレスが自分のキャパを上回ると扁桃体が過剰活性を起こし、脳内に「緊急事態宣言」が発令されちゃいます。
「今、やばいよ」「危険だよ」って。軽いパニックですね。
この状態を、「心理的危険状態」と言います。

心理的危険状態になると、人は戦闘モードに入るか逃走モードに入ります。
#間違いなくほとんどの人たちは、こうなる

すると体は危険回避のため、必要な臓器に血流を集中しようとし、人の思考や感情抑制などを司る前頭前皮質に血液が回らなくなってしまう。

身近に自殺者が出ると、「なんであの人が」「自殺するような人に見えなかった」などという感想をよく耳にしますよね。
それはその人の「ストレスのない穏やかな時」の人物像でしかありません。
過剰なストレスを受け、心理的危険状態になって前頭前皮質が機能不全を起こすと、普段では考えられないような行動をとりやすくなってしまうんですね。

叱られるほどストレスに反応しやすい

ストレスを受け入れられる量や「何をストレスに感じるか」は、もちろん「人」によります。
ストレスに反応しやすいかどうかは、幼少期の体験によるところがめちゃくちゃ大きい。
脳には、「よく使う神経回路は太くなる」という特徴があります。
きつく怒られた経験が多いほど、「ストレスに反応しやすい脳」になっていきます。
要は、ストレスに敏感な脳になっちゃうんですね〜。
怒られる経験を重ねるほど耐性がつくのではなく、逆に強いストレス下で攻撃モードまたは逃亡モードになりやすくなるので、決して「強く」なったわけではないんです。

教育現場では、感情をむき出しにして子どもを叱責したり、何度もダメ出しをしたりする姿が見られますよね。
最近だと減少傾向があるように見えてきましたが、まだまだ多い。
これでは、逆効果です。
子どもを心理的危険状態に追い込むと、子どもの頭には言われたことがほとんど残りません。
その一方で、「怒られた記憶」はショックや恐怖心、怒りなどの強い感情とともに、しっかりと記憶に残ってしまう。
最悪ですよね。

なにも「ストレス要因をすべて取り除き、子どもを『温室』で育てよ」と、言っているわけではありません。
甘やかしていいとも、言っていません。
大切なのは、不要なストレスを排除しつつ、子ども自身でストレス反応との付き合い方を見つけ、心理的安全状態をつくれるように支援することでなんです。

「自分ならできる」「自分ならなんとかなる」という自己肯定感が高まると、ストレスホルモンの分泌量が減るという研究結果もあります。
#仕事も同じです
子どもが否定されない環境を用意し、「ストレスをストレスとして感じにくい脳」に育てることが重要ですよ

◯心理安全状態の作り方

心理安全状態を作る2つのポイント

子どもの脳はさまざまな体験を通して、考える力や創造する力、対話をする力、感情をコントロールする力などを鍛え、成長していきます。だが学校や家庭環境が劣悪だと、子どもの脳に負荷がかかるばかりで、成長するどころではありません。

子どもを心理的危険状態に追い込むストレス要因は、叱責、校則、体罰、対人関係、部活動、通知表、宿題、テスト、偏差値、平均点、受験など、いくつも考えられる。大人だと、プライベート、仕事、家庭、友人などですかね。
これらが子どもの脳にどのような悪影響を及ぼし、発達を阻害しているのか、私たちはよく考えた方がいいんです。

子どもの脳を心理的安全状態に保つためのポイントは、2つ。
ひとつは、子どもたちに「失敗しても大丈夫だよ」「失敗こそが学びなんだよ」と言葉をかけ、何をやっても許される環境をつくること。
もうひとつは、心理的安全状態を自らつくり出すことが得意な脳を、育むこと。
これを達成するために、麹町中学校では「3つの言葉がけ」を実践しています。

いじめや不登校がなくなる3つの言葉がけ

まず「どうしたの?」と声をかけて、子どもが置かれた状況を言葉にしてもらう。

授業に出ず、雲隠れした子どもを見つけても、「さっさと教室に戻れ!」などと怒鳴るなんてことは、もってのほか。
そんなことを言っても、「あの授業、クソつまんないんだけど」などと反発されるだけ。

子どもの言葉を否定せず、「そうかぁ」とそのまま受け入れる。
そのうえで、次に「君はどうしたいの?」と子どもの意志を確認する
自分で考えておらず、問題が起きたら人のせいにする癖がついている子どもの場合、すぐには答えられないはずです。

そこですかさず、「先生にできることはある?」と手を差し伸べる。
「先生にできることといったら、別室を用意してあげることくらいかな。どうする?」と言えば、たいていは「じゃあ別室にいます」となる。そうして「1時間でいいかい?」「1時間でいいです」といったやり取りをしていく。

このときのポイントは、かならず最後に自分で判断して決めてもらうこと
麹町中学校では、子どもたちにひたすら自己決定を繰り返してもらう。
すると子どもたちは次第に自分で考えるようになり、当事者意識が芽生えてきます。

自己決定の機会が増えると自己肯定感が高まり、不登校やいじめもやがてなくなっていくんですね。

さて、この最後の3つの言葉がけは、仕事でめちゃ意識した方が良さそうです。
例えば、自己決定ができない人っていますよね。
なんでも、「上司に確認しないと」と思ってできない。

それらの原因って、皆さんわかりますか?
答えは、簡単。
自己決定して、上司に怒られたことがあるから。
「勝手に自分で、決めないで」
そう言われた人が、ほぼ9割です。
#明日から使うのやめましょう

これだけを見ると、上司がいけないじゃんか〜って思う人もいるかもしれません。
けど、そうではないんです。
確かに、上司は「勝手に自分で決めないで」と言う言葉を相手に伝えたのは、間違いですね。
上司の失敗です。認めてください。
しかし、部下が勝手に判断した「決定」が、数人、何百の人を巻き込んで迷惑かけてしまう事態につながってしまう。
もしくは、メーカーや取引先の人を怒らせてしまうきっかけになることだって、あります。
これは、「信用」に関わるからこそ、上司は予め自身の経験を踏まえて部下に考えて決定してほしいんです。
部下は、その背景も考えた上で決断したのか?と言う自己責任を持つ必要があります。
自己責任を持ちたくないのであれば、上司の言われたことだけを行う人間になると潔く決断した方が、ストレスなく過ごせるかもしれませんね。
その代わり、この選択を選んだ場合は上司のあれこれと言う「不満」は言うべきではない。
なんせ、「責任を持って行動する」と言うことを放棄したのは、自分自身ですから。

じゃあ、自己責任を持って取り組みたいと思った人は、どうするか。
上司側は、部下の失敗をすぐに叱るような環境にしないことが大切です。
部下は、失敗できなくなります。
すると、自分で決断することもできなくなり、自ら行動することも減るでしょう。
失敗したとしても、まずは気持ちに寄り添ってあげる。
部下だって、失敗したくてしたわけじゃない。
その上で、「どう対応したらよかったと思う?」と相手の思考を聞いてあげましょう。

部下側は、まず「自己責任を持てるマインドを持つこと」が大切です。
肩書きがなくても、役割がなくても、どんな人にも「責任」があります。
なぜ責任を取りたくないのかって、責任をとるってことは「心の緊急事態宣言」が出てしまっているから。
心が危険を察知して、なんとしてでも回避したいと思うから仕方ないんです。

けど、それ以上に自己責任を持つことで「自己肯定感」や「自己成長」に間違いなく繋がります。
自然と、やりがいにも繋がりますよ。

さて、続きはまた明日!
ここまで読んでいただき、ありがとうございます😊

おしまい。

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