天才とは何か①
おはようございます。るーさんです。
やっと夏を感じられて、暑くても最高に元気です!
現場作業の皆様は、熱中症にお気を付けくださいね。
さて、今日は「天才とはなにか」という本の内容をお伝えします。
#2部でお届け
【要約】
① IQと天才を結びつける考え方もあるが、実は知性と功績の相関関係は大きくない。遺伝の関係でいえば創造的天才に関わるのは、知性よりも「経験への開放性」という性格だと考えられる。
②天才のタイプは科学と芸術で異なるし、どのような条件が天才をつくるのかという点については、それぞれの分野のなかでも微妙に異なる。例外も多い。
③創造性は一人の時間のなかから生まれてくる。そして天才は苦もなく一人並々ならぬ努力をする。
〇天才の生まれ方
最初の項目は、天才の定義に関わるもの。
『アメリカン・ヘリテージ辞典』によれば、天才の1つめの定義は非常にシンプル。
知能検査でIQが140以上と認められれば、あなたは天才というものに当てはまります。
しかし、この本ではこの考え方は採らない。
代わりに上述の辞典にあるもう1つの定義、「芸術、思索、実際的な分野で偉大と認められている人が備えているような、生来のすぐれた知的能力。独創的な創造、思考、発明、発見のための天性の並外れた才能」を採用し、IQの天才に対して「創造的天才CREATIVE GENIUS」という呼称を与えています。
「狂気と天才」――心理学者の間でも、狂気と天才は本質的につながりがあるとする立場と、誤った通念だとする立場に分かれています。数世紀にわたって議論を呼んでいる、厄介な問題。
大まかにいえば、創造的天才の精神障害の発症率は、一般的な基準値を上回っている。
慎重な言い回しを引用すれば「狂気の天才説に懐疑的な人はいるが、創造的な天才を理解するうえで、やはりこの問題について考えることは非常に重要である」と言っています。
心の健康は、分野によって異なるのだろうか?
これも引用すれば「精神に異常をきたした」芸術家のほうが、「狂気の」科学者より多いということになります。
とはいえ天才レベルの創造性が、そのまま精神障害を意味するわけではありません。
精神病を発症せずに創造性を発揮する天才は、多数いる。
精神障害を発症するのではなく、創造性を発揮するうえでカギとなる特性はいくつかあります。
もっとも重要になるのは、IQで表現されるような高い知性でしょう。
なぜならIQが本当に高い人は、外から入ってくる大量の情報をうまく処理し、独創的なアイデアに変える能力に秀でているから。
遺伝か、環境か
「Nature(遺伝)&Nurture(環境)」という言い回しがあります。
もともと天才の研究は、「知性が親から子へ伝えられる」ことに着目して始まったもの。
研究例としては『種の起源』のダーウィンの一族、音楽家のバッハの系図などが挙げられますよね。
一方で遺伝よりも、家庭環境や教育の影響を強調する見方もある。
天才の家系でありながら才能に恵まれないケースもあれば、際立った家系に生まれたわけではないのに大きな業績を残した天才もいる。後者の例としてはニュートン、デカルト、ドストエフスキーなどビッグネームが並ぶ。
一般知能が遺伝に大きく左右されることは、知られていますよね。
しかしそれが創造的天才に、直接結びつくわけではない。
この問題を難しくしているのは、遺伝と環境の影響との見分けが、じつは非常に困難だという事実なんですね。
そのなかで著者が着目するのは、「開放性」という性格特性。
「ビッグ・ファイブ」と呼ばれる、有名な性格分析がある。
経験への開放性(openness)、誠実性(conscientiousness)、外向性(extraversion)、 協調性(agreeableness)、神経症傾向(neuroticism)の5つから構成され、頭文字を並べると「OCEAN」になる。
このなかで創造的天才ともっとも強く結びついているのが、開放性(=オープンな姿勢)だ。
開放性が高い人はさまざまなことに関心をもち、想像力に富み、洞察力があり、好奇心が強く、芸術を理解する。
そして開放性は、外向性に次いで遺伝性が高い。創造性に遺伝が関わるとすれば、この特性の継承が考えられるんですね~。
ここまでを読み解いていっても、
誰にでも「天才性」はあるなぁと思います。
それを活かしているのか、殺しているのか。
もしくは、活かせる環境なのか、そうじゃないのか。
そういったのが、当てはまりそうですよね。
続きは、また明日!
ここまで読んでいただき、ありがとうございます☺
おしまい。
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