人は、なぜ他人を許せないのか~後編~
おはようございます!るーさんです。
会社に出社すると、なぜかいつも小っちゃい虫たちが数匹死んでいます。
#私、蚊取り線香の役目を担っているのか
#どちらかというと、コバエホイホイ
さて、今日は昨日の続き。
昨日☞人は、なぜ他人を許せないのか~前編~
〇人間の脳は対立するようにできている
自分と異なるものをなかなか理解できず、互いを「許せない」と感じてしまう正義中毒は、人間の宿命といえます。ただし、人間の脳の仕組みを知っていれば、こうした生きづらさを少しでも解消できるようになります。
そもそも人間の脳は、誰かと対立するようにできています。
ささいなきっかけで相手をバカだと感じてしまうことは、人間の特徴なんですね~。
また、長い時間をかけて徐々に他人を許せなくなることもあります。
その典型としてあげられるのが、「性格の不一致」による離婚。
彼らは出会った当初は惹かれ合いました。
しかし離婚理由として、脳科学的には「互いが不一致だから」こそ起こってしまったんですね。
にもかかわらず、結婚後にその不一致を憎むようになってしまうのはなぜなのか。
その理由として有力なのは、恋人だった頃より互いの距離感が近くなってしまったこと。
いくら夫婦でも、適切な距離や愛着のレベルが存在する。
そこに過不足があると、途端に不一致が粗として感じられるようになってしまうんですね~。
バイアスは脳の手抜き
人間は誰しも、集団内の仲間を外の人よりも良いと感じる「内集団バイアス」をもっています。
そして、グループ外の集団には、バカなどというレッテルを簡単に貼り付けてしまう。
たとえば、サッカーの試合で日本チームが失点をすると喜ぶ韓国人、ドイツチームの失点を喜ぶフランス人など典型的。
みんな、悪意をもっているというよりは、ただ脳が手抜きをして、バイアス(思い込み)に乗っ取られている状態にすぎないんです。この状態における脳の処理は、自動的に生じる楽な処理をしているだけなんです。
グループ外の人々を楽な処理できるということは、脳がかける労力が少なく、コストパフォーマンスが高い行為です。本来なら、一人ひとりの背景や考え方を考慮に入れて、丁寧に判断したほうがいい。
しかし、この内集団バイアスが働くと、手間をかけずに一刀両断できるんです。
このやり方は迅速な判断が必要なときに非常に便利ですが、脳がいわば「ズル」をしている状態なんですね~。
脳は賢くなりすぎないように出来ている
人間が人間であり続けるため、脳は前頭前野に従いすぎないようになっています。
つまり、脳は「賢くなり過ぎない」ように設計されているといえるんです。
たとえば、女性と出産の関係について考えてみましょう。
出産という行為は、自分の命を落とすかもしれないリスクを伴っています。
女性が自身の生命維持を最優先させるならば、出産を選択しない方がいいでしょう。
ですが、それでは種としての人間が絶えてしまう。
そのため、前頭前野ではコントロールできないような、愛情や性欲、子どもへの愛着が強くなるよう仕組まれているんですね~。
#子どもを産ませるプログラムが
#女性の脳には組み込まれているのか・・
#アダムとイブの話を思い出す
記憶力も同様です。
完璧に記憶できて、起きたことを忘れない脳をもつ人がいたとしましょう。
その人は嫌な思い出を忘れることもできず、都合良く記憶を書き換えることもできない。
そのため、非常につらい人生を送ることになるでしょう。
#想像するだけでキツすぎる・・
記憶が徐々に消え、都合良く記憶を書き換える仕組みが存在する理由。
それは、より良く生きていくためには自然であり、当たり前のことだといえるんです。
#だから親子での記憶の違いや
#自分で思っている出来事の違いが生まれるんだね
正義中毒のエクスタシーと苦悩
人間は本来、自分の属している集団以外を受け入れられず、攻撃するようにできています。
#縄文時代とかからDNAに組み込まれていると思う
正義中毒に陥っているとき、脳内では、神経伝達物質のドーパミンが分泌されています。
ドーパミンは快楽や意欲をかきたて、気持ちいい状態をつくり出していく。
他の集団を攻撃すればするほど、ドーパミンによる快楽を得られるため、他者を「叩く」のがやめられなくなるんです。
#ネットのいじめはこれだね
#ほかにも「いじめ」って、結局これが理由だと思う
一方、正義中毒にかかっていても、我が身を振り返ることがある。
「自分の方が本当は間違っているのではないか」と苦悩するなど、矛盾した感情を抱くことがあるかもしれない。
これも脳の機能の一部なんです。
他者を攻撃することで、脳がネガティブフィードバックを受けることがあります。
ここでのネガティブフィードバックとは、怒りや攻撃性を誘発するホルモンの分泌を抑えることを指します。
こうした相反する感情が、人間の脳に同居しうる科学的な理由を断定できないと中野さんは言います。
だけど、有力な仮説の1つはこうです。
個人のなかに多様な価値観が共存することが、環境の急激な変化や新しい価値の台頭に、一世代で対応できる可能性をもたらすという解釈に繋がると言います。
#人間の生存戦略すごいわ
〇正義中毒から解放する
「正義中毒」を乗り越えるカギは「メタ認知」にあり
「人を許せない」状態から解放されるための、科学的な方法や脳の鍛え方があります。
脳は加齢によって衰えていきます。
#変えられない事実
老化によって前頭前野の働きが衰えると、どうしても新しいものを受け入れにくくなってしまう。
#新しいことに、ためらうようになったら
#老化現象が進んでいます
#新しいことに取り組んでいこう!
前頭前野は分析的思考や客観的思考を行う場所であり、人を「許す」ための大きな足がかりとなります。
前頭前野がうまく働いていれば、日頃から固定化された通念や偏見を鵜吞みにせず、「メタ認知」を使うことができます。
メタ認知とは、自分自身を客観的に認知する能力を意味します。
つまり、「自分がこういう気持ちでいることを自覚している」ということを、知ることです。
このメタ認知を働かせることが、前頭前野を鍛えることにつながり、正義中毒を乗り越えるのに役立ちます。
老けない脳をつくるトレーニング
脳科学の観点から、日常生活のなかで前頭前野を鍛え、「老けない脳」をつくるための方法を4つ紹介します。
1つめは、「慣れていることをやめて新しい体験をする」こと。
たとえば、「通勤で自宅から駅まで向かうとき、いつもと違うルートを歩く」「外食の際に、新しいメニューにしてみる」など、些細なことでいいんです。日常とは、異なる行動が前頭前野の活性化を促してくれます。
2つめは、「あえて不安定・過酷な環境に身を置く」こと。
そうすれば、自分の思考や行動を認識し直すことができます。
たとえば、「普段なら絶対読まない本、関心のない本を読んでみる」「ネットで興味のないニュースなどを閲覧する」といったことでも、異なる環境に身を置くのと同じような体験を手軽に味わえますよ。
3つめは、「安易なカテゴライズ、レッテル貼りに逃げない」こと。
「Aは○○だから」「Bって××なんでしょ?」のように、自分たちとは違う人をひとまとめにしていたら要注意。
これは、前頭前野を働かせるチャンスを失っていることにもなります。
単純なレッテル貼りを気持ちよく感じる裏側には、脳の弱さがあることを認識しましょう。
4つめは、「余裕を大切にする」こと。
前頭前野を働かせるには、脳に余裕があるから働けます。
この余裕を重視するなら、一般的に忍耐が必要なことは避けたほうがいい、とされています。
「満員電車での長時間の通勤」はその典型といえますね。
正義中毒を乗り越えていくには、人を許せない自分や他者に対して、「人間だからしょうがない」と認めることが前提となります。
そのうえで、メタ認知の習慣をつけていけば、自分とは異なるルールをもつ他者に対して寛容に接し、共感できるようになれますよ。
ここまで読んでいただき、ありがとうございます☺
老いには勝てない、という言葉がありますが、むちゃくちゃ勝てそうですよね。
体の老いも、頭の老いも、自分の行動で幾らでも「若々しく」いることができます✨
落合陽一さん(メディアアーティストかつ無茶苦茶すごい人)は、こう言っています。
「日本の平均年齢や寿命から算出すると、47-8歳までは「若手」になる」
つまり、それぐらいの年を経るまでは、まだ若手。
そしてその年を経て、「中堅」になる。
80歳ぐらいになって「ベテラン」の領域になれるんだなと思いました。
#どっひゃー
それぐらい、平均寿命も延びていますし、働く年齢も年々上がっています。
なので、今日紹介した4つのトレーニングをしてみてくださいね✨
おしまい。
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